ステロイドパルスに伴う徐脈

ステロイドパルス療法中の徐脈は結構頻度が高い印象があるが、Googleで検索してもあまり出てこない。

日本語で検索すると、こちらがHITするが、どうなんだろうか。

ステロイドパルス療法で徐脈となるのはなぜか?|レバウェル看護 技術Q&A(旧ハテナース) (kango-oshigoto.jp)

個人的には、高K血症を伴わない徐脈の症例が多いのでやや賛同しかねる感じもある。

高Kで徐脈ってよっぽどよな。

謎なので調べる。

Corticosteroid-induced bradycardia – PMC (nih.gov)

こちらによると

The exact etiology of steroid-induced bradycardia is unknown, but several mechanisms have been proposed.

ステロイド誘発性徐脈の正確な病因はようわからんが、いくつかのメカニズムが提案されている。

Animal studies have demonstrated that high-dose methylprednisolone has significant cardiac effects that may be mediated by direct action on the myocardial membrane and via alterations in cardiovascular sensitivity to catecholamines.

動物実験では、高用量のメチルプレドニゾロンが、心筋膜への直接作用(?)やカテコールアミンに対する心血管の感受性の変化(?)による重大な循環への影響があることが実証されている。

 In humans, corticosteroids may have the ability to induce sudden electrolyte shifts, resulting in cardiac arrhythmias including bradycardia.

人では、コルチコステロイドが突然の電解質変化を誘発し、徐脈を含む不整脈を引き起こす可能性がある。(上で言ってんのはこれか?)

 Another proposed mechanism is that pulse corticosteroids induce changes in sodium and water physiology, which result in the expansion of plasma volume and in turn activate low-pressure baroreceptors.

 提案されているもう1つのメカニズムは、コルチコステロイドのパルス療法が、ナトリウムと水の生理機能の変化を誘発し、その結果血漿量が増大し、結果低圧圧受容器が活性化されるというもの(これはなんかありそうな気もする)

Regardless, it is likely that corticosteroid-induced bradycardia has a multifactorial cause.

いずれにせよ、色々あるぜよ

なんだかふわっとした説明だが、多因子のよう。

ステロイドパルス療法中の徐脈。ちょいちょいある印象。

急性脳症の治療中はクッシングと紛らわしくてイヤッ!(ちいかわ)

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